毎週末、“解放感”を求めて海へ。 波を追い続けたサーフィン歴は20年!
Vol. 04<前編>
「株式会社コカジ」古鍛冶 豊道さん
Vol. 04<後編>
「株式会社コカジ」古鍛冶 豊道さん
走り続けてきた40,000km 東京オリンピックを目指し、次の100,000kmへ
Vol. 03<前編>
「トヨタ紡織 陸上部」大谷遼太郎さん
Vol. 03<後編>
「トヨタ紡織 陸上部」大谷遼太郎さん
2歳の頃からスポーツに親しみ、 身体を動かし続ける。 楽しみながら続けるトライアスロン歴は約12年!
Vol. 02<前編>
「スタジオアハレ」遠藤啓介さん
Vol. 02<後編>
「スタジオアハレ」遠藤啓介さん
小さなビジネスを地道に拡大 以来8年間、こつこつと ヴィンテージ食器を撮影し続ける
Vol. 01<前編>
「DEALERSHIP」井川雄太さん
Vol. 01<後編>
「DEALERSHIP」井川雄太さん
念願の雑貨ショップを創業したものの、店舗業務の合間を縫って、倉庫でひたすら製品を撮影し、来歴を調べ続ける日々。そんな地味な作業を続けられたのは、そこに1つの意図があったからかもしれないと井川さんは言います。
「ショップのHPが、いつか『図鑑』みたいになればいいな……と思っていたんです。当時はミルクガラス製のヴィンテージアイテムを網羅した資料は日本には存在せず、熱心なファンがコレクションを公開しているくらいでした。そこで、それら製品のディテール写真に加え、製造年、特徴、価格、そしてエピソードまで含めた資料を体型化できれば、お客さんにとってきっと役に立つものになると考えたんです」
売るためだけなら画像と価格情報でいいが、それではコレクターはもちろん、これから製品に出会う人に本当の魅力を伝えられません。“人の役に立つこと”。これは、そのまま経営理念にも直結する井川さんの“核”となる気持ちなのです。
「僕は、チャンスは人が持ってきてくれると思うんです。たとえば、ほとんど知られていなかった製品でも、人の役に立つために撮影し続けていると、いつか誰かが日の光を当ててくれる。いつもそんな感じがするのです」
続けること、それ自体も役に立ちました。日々増えていくアイテムを見たお客さんから反応を貰えるようになったことで、よりお客さんが求めている価値を敏感に感じ取れるようになったといいます。
「何かを続けていると、周りから反応が貰えて、そのフィードバックを活かして改善を続けていけます。結果、ますます人の役に立てるようになる。私の場合、もしお客さんの求めていることが変わり、役に立てなくなってしまったら、その時は続けてきたことを止めると思います。私にとって続けることは、お客さんのために自分の時間を使うことなんです」
そして今では、実際に「図鑑」を作るようにもなりました。ショップのHPがファンの間で話題になり、出版社などのメディアから監修や取材の依頼が来るようになったのです。
「初めて監修した書籍を手にしたときは、不思議な気持ちでした。本当の『図鑑』を作るために始めたわけではないので、何かをコツコツ続けるとこんなことが起こるんだ……と、嬉しいと同時にある種の爽快感を感じましたね」
でも、来る日も来る日も同じ作業を繰り返す日々で、止めたくなったことはなかったのでしょうか?何かをうまく続けるコツを聞くと、井川さんは「自分にとって楽しいかどうか」と言い切りました。
「思いが足りないと、続けるのが難しくなるのかなと感じます。行為自体は特に好きでなくても、続けた先の自分や出来事にワクワクしたり、情熱を持てれば、続けていけるのではないでしょうか。はっきり言えることは、自分が正しいと思ったことで人の役に立つことであれば、私の場合、続けて失敗したことはないということです」
地道な作業をどこまで続けるか、「まだ終わりが見えない」と語る井川さん。誰も見たことがなく、心から欲しいと感じさせる生活に欠かせない雑貨や道具を、これからも地道に探して、提供し続けるつもり、といいます。
< 前編へYuta Ikawa
井川雄太さん
東京・高円寺に2店舗、東京・吉祥寺に1店舗、輸入インテリア・雑貨ショップを共同経営。「DEALERSHIP」では、主にアメリカのミルクガラス製ヴィンテージ食器を扱う。
「DEALERSHIP」
http://www.dealer-ship.com